偏平足の症例報告
①患者様の基本情報
30代女性の患者様です。
ご職業は回転寿司店のスタッフとして勤務されています。
立ち仕事が多く、常に動き回るお仕事です。
このような仕事環境の中、長年足の痛みに悩まれていました。
②来院のきっかけと悩み
来院のきっかけは、仕事中の足の痛みでした。
特に忙しい時間帯に痛みが強くなり、歩くのもつらい状態でした。
また、仕事終わりには靴を脱ぐとズキズキと痛みが出ていました。
さらに、足の裏が常に張っているような感覚もありました。
整形外科では「偏平足」と診断され、インソールを処方されました。
しかし、症状はあまり改善しませんでした。
疲労がたまると、痛みで仕事に集中できないこともありました。
「このまま続けていていいのか…」という不安も出てきました。
そんな時、インターネットで当院の症例報告を見つけていただきました。
「同じような症状の人がよくなっているなら…」
という期待から、ご来院を決意されたそうです。
③当院での施術内容
まず、足の状態を丁寧に検査しました。
偏平足によって足のアーチが崩れていました。
そのため、足全体にかかる負担が偏っていました。
足だけでなく、膝や腰にも影響が出ていました。
このままでは、痛みが悪化する可能性もありました。
そこで、以下の3つの視点から施術を行いました。
筋肉と筋膜の柔軟性を回復
まず、足裏の筋肉とふくらはぎの筋膜にアプローチ。
長時間の立ち仕事で筋肉が固まり、血流が悪くなっていました。
筋膜リリースで柔らかくし、ストレッチで血流を促進しました。
この工程だけでも、足が軽くなるのを実感されていました。
関節と姿勢の矯正
次に行ったのは足首と膝の可動域の矯正です。
偏平足の方は足首の動きが悪くなりやすい傾向があります。
その結果、歩き方や姿勢が崩れてしまいます。
体のバランスが整うよう、関節の調整を行いました。
重心と体の使い方の修正
最後に、仕事中に痛みが出にくくするための体の使い方を指導。
具体的には、立ち方・歩き方・踏みしめ方のクセをチェックしました。
さらに、ご自宅でもできる簡単な足のトレーニングを指導しました。
これにより、仕事中の負担が減るようになっていきました。
▼「偏平足」の解説
足の裏にはアーチ(橋のようなカーブ)があります。
このアーチがあることで、体重がうまく分散されます。
偏平足になると、このアーチがつぶれてしまいます。
そのせいで、足にかかる力が一部に集中します。
長く立ったり歩いたりすると、足がすぐ疲れて痛みます。
だから偏平足は、足の「クッション」が壊れた状態なのです。
④施術後の経過
【初回】
初回の施術後、足が軽くなったと笑顔に。
帰る時の靴の履き心地が違うと驚かれていました。
痛みは少し残っていましたが、希望が見えたご様子でした。
【3回目】
痛みが出るタイミングが遅くなりました。
以前は昼頃に痛みが出ていたのが、夕方まで持つように。
足の裏の張り感も軽減し、仕事が少し楽になったそうです。
【6回目】
長時間立っても痛みが強く出なくなりました。
動きもスムーズになり、仕事後の疲れ方が全然違うとのこと。
また、足だけでなく膝の違和感も軽減してきました。
【2ヶ月後】
痛みがほとんど気にならない日が増えてきました。
歩き方も変わり、姿勢が良くなったとご家族にも言われたそうです。
仕事にも前向きに取り組めるようになったと喜んでおられました。
【現在】
メンテナンスとして月に1回通院されています。
「また悪くなったらどうしよう」という不安もなくなりました。
好きな靴も履けるようになり、買い物が楽しみに。
「来てよかった」と毎回笑顔で通ってくださっています。
▼回転寿司の仕事と足の悩み
回転寿司の仕事は常に立ちっぱなしです。
さらに、すばやく動くことも求められます。
靴が濡れることもあり、滑らないよう気を使います。
足への負担が大きく、疲れが取れにくい仕事です。
同じように悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。
ですが、適切な施術とサポートがあれば改善は可能です。
一人で悩まず、まずはご相談いただければと思います。